水でおなじみのエビアン(フランス)は正式にはエビアン=レ=バン(Évian-les-Bains)と言います。清潔でさっぱり感のある街並を私は気に入っています。我が家のあるローザンヌからはちょうどレマン湖の対岸にあり、船で行くのが一番早いのですが、ドライブがてらわざわざレマン湖を迂回して遊びに行ったりしています。エビアンの水は分類的には硬水の部類に入るかと思いますが、ヨーロッパはコントレックス (Contrex)みたいな超硬水が多いので、スイスの中ではエビアンは比較的柔らかい水になります。フランス産の軟水と言えばボルヴィック (Volvic)くらいしか私は知りません。ちなみにエビアンのピッツエリアで水を頼んだらビッテル(Vittel:フランスロレーヌ産)が出てきました。この場でロレーヌの水を飲むことになるとは意外な気がしたものです。
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Évian-les-Bains(エビアン)
水でおなじみのエビアン(フランス)は正式にはエビアン=レ=バン(Évian-les-Bains)と言います。清潔でさっぱり感のある街並を私は気に入っています。我が家のあるローザンヌからはちょうどレマン湖の対岸にあり、船で行くのが一番早いのですが、ドライブがてらわざわざレマン湖を迂回して遊びに行ったりしています。エビアンの水は分類的には硬水の部類に入るかと思いますが、ヨーロッパはコントレックス (Contrex)みたいな超硬水が多いので、スイスの中ではエビアンは比較的柔らかい水になります。フランス産の軟水と言えばボルヴィック (Volvic)くらいしか私は知りません。ちなみにエビアンのピッツエリアで水を頼んだらビッテル(Vittel:フランスロレーヌ産)が出てきました。この場でロレーヌの水を飲むことになるとは意外な気がしたものです。
Yvoire(イヴォワール)
広大なレマン湖に面する美しい街や村はたくさんあります。村と言ってもいいような小さな街に限って言えば、先日お伝えしたSaint-Prexを始めとして、Cully、Lutryといったスイスの村を個人的には気に入っています。一方、レマン湖南岸はフランスの領土となるのですが、こちらには水で有名なエビアン(Evian)がある以外、あまり知名度の高い街はないように思えますが、見所はけっこうあります。その最たるものがYvoire(イヴォワール)ではないかと思っています。
Yvoire(イヴォワール)は『フランスの最も美しい村』に認定された村のひとつで、花に溢れる明るい村ですが、今回は夕暮れの村をお伝えします。
日が暮れて来ると、観光客で賑わっていたこの村も元来の姿である素朴な村に戻り、ものすごく良いムードになってきます。
村の様子は中世の街そのものじゃないかと思います。
あるいは、映画の舞台セットの中を歩いているみたいな感覚と言っても良いかもしれません。最初に訪れた時、車で1時間足らずの場所にこんな所があるのか、と感動したものです。
日没後、村の通りにあるレストランの灯が点されると、あれよあれよという間に席が埋まって行きます。ディナー目当てに、日没のこの時を待って来る人も多いようです。
村の夕べは暗やみに包まれながらひっそりと始まって行く感がありますが、かなり贅沢な時間を過ごせるのではないでしょうか。レマン湖南岸の小さな村Yvoire(イヴォワール)には、昼も夜も『フランスの最も美しい村』にふさわしい佇まいがあります。昼の様子も改めてお伝えしたいと思っています。
アヌシーのパレドリル(Palais de l'Isle a Annecy)
Hôtel de Ville(役所) |
2020年の東京オリンピック開催が決まって喜んでいた折に、ふとアヌシー(Annecy)の事を思い出しました。アヌシーはフランス・オートサヴォワ県の首府でローヌ=アルプ地方のレイクリゾートとして名の通った街なのですが、2018年の冬季オリンピックに立候補しながらも95票中7票しか得られず落選しました。アヌシーはお気に入りの街で、当時はアヌシーを応援していたので残念な思いをしました。もちろん、旅行者目線の善し悪しでオリンピックの開催地が決められる訳でない事は承知しながらも、たった7票しか入らなかった事には唖然としたことを覚えています。
中心地の入り口 |
アヌシーは我が家から100キロちょいの距離。高速道路一本で行けるのですが、あっという間に着き過ぎてしまうのでスイスーフランス国境付近であえて高速を降りてアヌシー街道と呼ばれる一般道をのんびり走ります。アヌシー街道に入るとカーナビはルート修正して、あわててアナウンスが入ります。『サン=ジュリアン=アン=ジュヌヴォワ(Saint-Julien-en-Genevoisという街の名前)方向に直進し、アンテルコミュナル・スッド=レマン・ヴァルスリーヌ中央病院(Centre Hospitalier Intercommunal Sud-Léman Valserine)入り口の先200メートルを直進』。なまじ道が空いているので聞き終わる頃にはいつも通り過ぎてしまいます・・・。
アヌシーの中心地。カラフルな街並はリゾート地に来た実感を与えてくれます。こんな街でオリンピックが開催されるなら万難を排してでも観戦しに訪れたいところです。
アヌシーにはいくつかの観光スポットがありますが、アヌシーと言えば必ずと言ってもいいほど出て来るのがティウー(Thiou)運河に浮かぶように見えるパレドリル(島の宮殿)ではないかと思います。この係留された船を思わせる建物は1132年に建てられた宮殿です。当時はジュネーブ伯爵の住居でしたが、後になって裁判所や刑務所として使われてきました。そのため、『島の宮殿(旧牢獄)』などと理解しがたい日本語表記が散見されます。現在は地元の歴史博物館としてティウー運河沿いの情緒ある景観には欠かせない建物となっています。
運河沿いのレストランで夕食を済ませて再びパレドリルを観に来ると、すっかり夜のムードになっていました。太陽があってこそアヌシーのカラフルな街並が映えると思っていましたが、夜は夜ですごく良い雰囲気が漂っていました。パレドリルに見とれてこの場に長いこと居座りましたが、パレドリルを裁判所や刑務所にする発想はちょっと理解できませんね。
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