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プランジャン城(Château de Prangins)

ローザンヌからレマン湖畔を40キロほど西へ向かうとプランジャン(Prangins)という小さな村があります。この辺りは、ラ・コート(La Côte)地区と呼ばれるワインの産地として有名な地域で、ローザンヌの東側に位置するラヴォー(Lavaux)地区とともにワイン産地の双璧をなしています。起伏に富んだ急斜面からなるラヴォー地区に対して、ラ・コート地区は傾斜が緩やかなので、同じレマン湖畔の景色でも印象が全く異なります。

プランジャンにはレマン湖を望むように造られたプランジャン城があり、その敷地は森林公園となっています。この写真は城からレマン湖を眺めたものですが、あまり高低差がないので眺め自体はさほどではないのですが、緑も多くレマン湖から涼しい風が吹いてくるので居心地の良い公園となっています。


こぢんまりしたプランジャン城は、訪れる観光客も多すぎず少なすぎずの程よい感じです。マイナースポットならではのゆったり感は時として大きなリフレッシュ効果をもたらしてくれます。


動き回る元気が休日にはこういう隠れ家的な場所に来て英気を養っています。


この城は1730年に建てられたフランス様式の城です。現在は国立博物館として、城の中の約40部屋を使って18-19世紀のスイスの生活を紹介する展示を行っています。所々修復された外観は全く古さを感じさせず、むしろ近代的な印象を与えてくれます。

こういう均整の取れたすっきりとした建物は私の好むところです。眺めていると頭の中も整理されてくる感じがして、仕事中にまとまらなかった考えがスッとまとまることがあります。休日は休んだ方が仕事の効率が良くなると言われますが、それはホントのことだと思います。


城の前には広い菜園があります。観賞用の植物を育てている感じもなく華やかさはありませんが、いつ来ても雑草ひとつ見当たらないこの菜園からは、管理している人々のスイス人らしい几帳面さと徹底ぶりが気持ちいいほど伝わってきます。何事においても徹底された様を見ると背筋を伸ばされるような爽快感を味わうことができます。 


この日は休日だったので博物館は閉館していましたが、その隣ではこの辺ではチョッと知られたカフェ(Café du Château de Prangins)がやっていました。ここを目当てに来ても良いくらい雰囲気が良く、静かな休日を過ごすにはもってこいの場所です。休日出勤も当たり前の日本に帰国してしまえば、こんなところで休日を過ごせた自分自身が恨めしく思えると思います。ラ・コート(La Côte)地区は日本では無名の村ばかりですが、私にとっては癒しの場所が点在するところでした。


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