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レマン湖畔の村 Coppet(コペ)


ジュネーブ(Geneva)とニヨン(Nyon)の間にあるコペ(Coppet)という村に立ち寄りました。


可愛らしい村の名前は小さな村を連想させますが、イメージ通りすごく小さな村で、メインストリートは2分もかからず通り抜けられます。


それでも天候が良いせいか、村にはけっこうな人出があり、村の駐車場はほぼ満車状態でした。


この村は典型的なレマン湖地方の雰囲気を持っており、時間がゆっくり流れていそうな古い街並とスローなフランス語が穏やかでのどかな雰囲気をかもし出しています。ちなみにこの建物は役所です。外窓の模様と色が気に入っています。


村のメインストリートから細い路地に入ればレマン湖へと抜けられます。この路地には強烈に誘われたのですが、私たちは始めに山側へと歩くことにしました。


お目当てはコペ城(Château de Coppet)。見た目はあんまり城らしい威厳はありませんが、美しい庭園があるそうなので一度訪れてみたいと思っていたのです。


しかし、城門は閉ざされており入ることはできませんでした。どうやらイースター(4月第2週くらい)から10月の終わりまでしか開園していないようです。残念・・・。ま、それはしょうがないとしても、いや応にも目につくのはこのあたりではまず見ることのできない英語の標識。まるで、ここがインターナショナルな観光スポットであると主張しているような気がしました。どうみてもローカル観光スポットだろうに・・・。


城の見学をあきらめた私たちは湖のテラスに向いました(ここがホントのお目当て)。レマン湖の眺めもいいのですが、白い小石が播かれていてチョッとしたリゾート気分が味わえます。プチハイキングにも関わらずパンパンになってしまった足は喜んでいました。


犬の散歩に来たおじさんが後ろの席でビール片手に新聞を読んでいました。その間、このおっきなレトリバーは放し飼い。犬の苦手にな人にはヨーロッパでの生活は大変かも知れませんね。しかし基本的には日本の犬よりはるかに躾がなっています。とはいえ、なかなか訓練学校から卒業できないやんちゃな犬たちもたくさんいるようで、飼い主のボヤキを聞かされたこともあります(笑)。


売店でポテトチップスとコーラを買って、テラス席でぐでんとしていました。歩いた後にはやたらジャンキーなモノが食べたくなって困っています。運動してジャンクフードと運動しないのではどちらが健康的なんだかわかりません・・・。


しかしこの開放感。リフレッシュできたことだけは間違いなさそうです。

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Céligny(セリニュイ)



レマン湖畔には素朴な村々が点在しています。今回お伝えするCéligny(セリニュイ)も、ジュネーブ(Geneva)とニヨン(Nyon)の間にあるレマン湖畔の小さな村で、晴天に恵まれた春先に散歩がてら行ってみることにしました。


村にはコレといった見所もなく、観光客は全く見かけませんでした。


そんな村を見慣れない東洋人がカメラをパシャパシャやりながら歩いていると、怪しい目で見られたりしないかなぁ、などと思うこともあるのですが、どこの村に行っても村人の視線が気になったことは一度もありません。スイスの田舎はホントにのどかなんだと思います。


ここは村の役所。村の役所はどこにいっても個性的なので必ず見ることにしていますが、この村の役所は一見レストランにも見えてしまう石造りの建物でした。


この村は高台にあり、村はずれの坂道に来るとその先にレマン湖と対岸のフランスが見えてきます。


レマン湖畔の村と言いましたが、坂道を下っても湖畔まではけっこう距離がありました・・・。


湖畔へと向かう途中にセリニュイの駅があります。が、ご覧の通りホームには柵が設けられ電車の乗り降りはできないようになっていました。どうやら廃駅のようです。


ジュネーブ空港行きのインターシティ(特急列車)は全く減速することなく通り過ぎていきました。電車に乗っているだけでは知る由もない村ですね。


廃駅からてくてくと歩くこと15分、湖畔にたどり着きました。ここは水質が抜群の砂浜でした。しかも、遠浅な感じだったので、夏場に水遊びをするには絶好の場所ではないかと思います。


そんなことを考えながら湖を見ていると、後ろから猛烈な勢いで走ってきたレトリバーがそのまま湖に突進して水浴びしていました。あっけにとられてしまってカメラを向けるヒマもありませんでしたが、その気持ちはよく理解できます・・・。


次はセリニュイの港へ行ってみました。

あんまり船の出入りもないんじゃないかと思える静かな小さな港。日陰のベンチには寝転がって本を読んでいる人たちがいました。


私たちは日向のベンチに座ってレマン湖を眺めていました。日差しは強いのですが、空気はまだ冷んやりしているので私たちには日向がちょうど良い感じです。


帰りは坂を上って村の中心まで戻ってきました。村のカフェが開店していたので、そこで小休止することにしました。看板も控えめだし、見た目は周囲の民家と変わりがないので、行きにここを通り過ぎたときには、ここがカフェだとは気がつきませんでした。


しかし、店に入ってみれば超満員。おそらく互いに顔見知りの地元の人たちだと思いますが、談笑する声が店の外まで聞こえるくらいでした。観光名所の何もない素朴な村ですが、スイスの豊かさを改めて感じさせる村でした。

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モルジュの教会


ローザンヌからジュネーヴ方向に電車で10分くらいの所にある街、Moeges(モルジュ)。年がら年中花が咲き誇るこの街は『レマン湖の花』と言われていますが、花のみならず街並も絵になります。ここにはスイス西部では珍しいバロック様式の教会があるのですが、やっぱりバロックは華麗な感じがします。この教会の存在が通りにも華やかさを与えていますね。

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プランジャン城(Château de Prangins)

ローザンヌからレマン湖畔を40キロほど西へ向かうとプランジャン(Prangins)という小さな村があります。この辺りは、ラ・コート(La Côte)地区と呼ばれるワインの産地として有名な地域で、ローザンヌの東側に位置するラヴォー(Lavaux)地区とともにワイン産地の双璧をなしています。起伏に富んだ急斜面からなるラヴォー地区に対して、ラ・コート地区は傾斜が緩やかなので、同じレマン湖畔の景色でも印象が全く異なります。

プランジャンにはレマン湖を望むように造られたプランジャン城があり、その敷地は森林公園となっています。この写真は城からレマン湖を眺めたものですが、あまり高低差がないので眺め自体はさほどではないのですが、緑も多くレマン湖から涼しい風が吹いてくるので居心地の良い公園となっています。


こぢんまりしたプランジャン城は、訪れる観光客も多すぎず少なすぎずの程よい感じです。マイナースポットならではのゆったり感は時として大きなリフレッシュ効果をもたらしてくれます。


動き回る元気が休日にはこういう隠れ家的な場所に来て英気を養っています。


この城は1730年に建てられたフランス様式の城です。現在は国立博物館として、城の中の約40部屋を使って18-19世紀のスイスの生活を紹介する展示を行っています。所々修復された外観は全く古さを感じさせず、むしろ近代的な印象を与えてくれます。

こういう均整の取れたすっきりとした建物は私の好むところです。眺めていると頭の中も整理されてくる感じがして、仕事中にまとまらなかった考えがスッとまとまることがあります。休日は休んだ方が仕事の効率が良くなると言われますが、それはホントのことだと思います。


城の前には広い菜園があります。観賞用の植物を育てている感じもなく華やかさはありませんが、いつ来ても雑草ひとつ見当たらないこの菜園からは、管理している人々のスイス人らしい几帳面さと徹底ぶりが気持ちいいほど伝わってきます。何事においても徹底された様を見ると背筋を伸ばされるような爽快感を味わうことができます。 


この日は休日だったので博物館は閉館していましたが、その隣ではこの辺ではチョッと知られたカフェ(Café du Château de Prangins)がやっていました。ここを目当てに来ても良いくらい雰囲気が良く、静かな休日を過ごすにはもってこいの場所です。休日出勤も当たり前の日本に帰国してしまえば、こんなところで休日を過ごせた自分自身が恨めしく思えると思います。ラ・コート(La Côte)地区は日本では無名の村ばかりですが、私にとっては癒しの場所が点在するところでした。


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