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エルブロンネル展望台



フランスとイタリアの国境に位置するモンブラン(Mont Blanc)はヨーロッパの最高峰。このモンブランを眺める展望台は、フランス側にエギーユ・デュ・ミディ(Aiguille du Midi)展望台、イタリア側にエルブロンネル(Helbronner)展望台があります。このふたつの展望台はロープウェイで結ばれていますので、シャモニー(Chamonix)からエギーユ・デュ・ミディに来たならば、ロープウェイに乗ってエルブロンネル展望台まで足を伸ばすことをおススメします。


このロープウェイに乗ると、”白い谷”を意味するバレブランシュ(Vallee Blanche)と”巨人の氷河”を意味するグラシエ・デュ・ジュアン氷河(Glacier du Geant)を眼下に眺めながら空中散歩が楽しめます。写真はグラシエ・デュ・ジュアン氷河ですが、氷河トレッキングを楽しむ5人組のパーティーが見えました(1枚目写真の中央やや下、2枚目写真の左やや上)。


この氷河トレッキング、ヨーロッパでは人気があるようで、氷河を見に行くとこういったパーティーをよく見かけます。もちろんツルツルの氷上を歩くので、アイゼンやピッケルを装備しなければならず、全員がロープで繋がって歩くことになります。歩行コースの近くには2枚目の写真のようにクレパスが口を開けていたりするので、現地に詳しいガイドを手配する等の入念な準備が必要です。その点、ロープウェイはホントにお手軽でありがたい存在。つくづく、よくぞこんなところに作ったものだと感心します。

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Monte Rosa(モンテ・ローザ)



モンテ・ローザ(Monte Rosa)はスイスの最高峰で、アルプスで2番目に高い山です。ただ、モンテ・ローザは複数の峰からなり、見ての通り一見どこが頂上なのかわかりません。山の形もあまりはっきりしないので、写真を整理していると、これは一体どこの山だったかなぁ〜ということになります。ちなみにその最高点は標高4,634mのデュフール峰で、これはイタリア側にあるそうです。


アルプスの最高峰はと言うとフランスとイタリアの国境に位置するモンブラン(Mont Blanc)。そのモンブランを間近で眺めることができるエギーユ・デュ・ミディ(Aiguille du Midi)展望台からは、モンテ・ローザの山塊を見ることができます。また、左隅にチラッと見えているようにマッターホルン(Matterhorn)も拝めます。こう見るとアルプスの名峰は狭い範囲に密集しているように感じます。


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Gornergrat(ゴルナーグラート展望台)

ツェルマット(Zermatt)から見たマッターホルン

不思議なもので、グリメンツ(Grimentz)は何度訪れても雨ばかりなのだが、もうひとつ東側の谷間にあるツェルマット(Zermatt)は毎回晴天に恵まれます。ここに来る理由の大半はマッターホルンを拝むことにあるので来るたびに晴天なのはありがたいですね。

こんなに至近に山が見えてもモヤってくると全く見えなくなってしまうから、中にはマッターホルンを見れずに帰る旅行者もいるんです。でも、ツェルマットが曇天だったとしてもまだマッターホルンを見るチャンスはあります。

ゴルナーグラートへ上がる途中のRotenboden駅 から見たマッターホルン

ツェルマットの街を覆っている雲が低いところにある場合は、展望台へ上ることでマッターホルンの全景を見ることができます。こんな時は登山電車の道中が楽しい。ツェルマットの街で見上げていた雲の中を登山電車が抜けて行き、気がついてみればツェルマットの街は雲海の下に沈み、そして展望台に着いたときには眩しいくらいの晴天。まさに登山電車で天に昇って来た感じがします。また、雲を抜けていきなり視界が開け、目の前にマッターホルンが現れた時は感動ものです。

ゴルナーグラートから見たマッターホルン

マッターホルンを眺める展望台はいくつもあるので迷う所ですが、私はゴルナーグラート展望台がお気に入りです。終着駅であるゴルナーグラート駅からマッターホルンを眺めると、ツェルマットで見たものより山の形がシャープでスリムになります。それに、高く上がった分だけ目線が近くなり、よりこの山の雄大さを実感できるかと思います。

展望台とホテル。低酸素なのであそこまで上るのが辛く感じる人もいる。

ゴルナーグラートの駅から展望台までは短い距離ですが上り坂があります。ここでは、はやる気持ちを抑えながらゆっくり歩くことをおススメします。けっこう具合悪くなる方もいるようです。なんせ、海抜3098メートルですからね。気温の方もツェルマットの街よりグンと下がります。


この展望台を好む理由はコレ。ここのテラスは最高です。間近に迫るマッターホルンを眺めながらのんびりと食事ができる、かなり贅沢なロケーションです。調子に乗ってシャンパン開けたこともありますが、標高が高いせいか酔いが早いので飲み過ぎは禁物です。(*高所のお酒は注意が必要です)

テラスよりさらに上るとモンテーローザが間近に見えます。

テラスからさらに高い所へ行くこともできます。ここからはマッターホルンだけでなくモンテーローザなどの山々を間近に見ることができます。しかし、ややキツい上り坂なのでテラスで酔っぱらう前にこちらに足を運んでおいた方が良いと思います(笑)。

何はともあれ、ツェルマットに来たならば、ゴルナーグラート展望台に行くことをおススメします。ここからの眺めは素晴らしいの一言に尽きます。

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Matterhorn(マッターホルン)を美しく眺める場所


マッターホルン(Matterhorn)は、スイスとイタリアの国境に位置するアルプスを代表する山。偶然の産物とは思えないほど幾何学的な山の形は、日本の富士山同様に唯一無二の存在感があります。マッターホルンのふもとの街は、スイス側にツェルマット(Zermatt)、イタリア側にチェルヴィニア(Cervinia)がありますが、ツェルマットから眺めた方が美しい形のマッターホルンが見られます。そのツェルマットで最もマッターホルンを美しく眺めるには、バーンホフ通りの西端の教会とツェルマッターホフホテルの間の道を入り、マッターフィスプ川にかかる橋に行くといいと思います。ここから見たマッターホルンは生涯忘れられない光景になるはずです。



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クラインマッターホルン展望台(グレーシャーパラダイス)


スイスでもっとも有名な山のひとつマッターホルン(Matterhorn)。どこから眺めても同じ形をしている富士山とは異なり、見る場所によって全く形の違う山に見えます。やっぱりこの写真のようにツェルマット(Zermatt)から眺めたマッターホルンが最も美形に見えるし、イメージ的にも一番しっくり来る感じがします。



この写真は日が沈む寸前のものです。山の斜面が所々強烈な赤みを放っていますが、これは鏡の反射と同じような原理で、山の斜面の雪や氷に夕日が映り込んだ光景です。日が沈むまでのほんの数分間の幻想的な光景です。


ツェルマットから見えるのはマッターホルンの東壁と北壁ですが、イタリア側からの眺めに近い南壁を見ることができるMatterhorn glacier paradise(マッターホルン・グレッシャー・パラダイス=クライン・マッターホルン展望台)に行ってみました。この展望台はヨーロッパで一番高いところにある展望台だけあって、ひたすらゴンドラやロープウェイに乗せられます。ひとつ目の途中駅でゴンドラからロープウェイに乗り換えると、出発地のツェルマットがよく見えるようになってきます。


ツェルマットがどんどん遠くになり、植物限界を超えて一面が石ころだらけになった頃、2939メートル地点にあるトロッケナー・シュテーク(Trochener Steg)という途中駅に着きます。


トロッケナー・シュテーク駅では、どこか別の惑星にでも降り立ったような殺伐とした雰囲気の中にマッターホルンが現れます。相変わらず個性的なフォルムと言えますが、ツェルマットで見たマッターホルンとは全く雰囲気が異なります。


ここからさらにロープウェイを乗り継いで展望台のあるクライン・マッターホルン(Klein Matterhorn)を目指します。クライン・マッターホルンとは、ドイツ語で小さなマッターホルンを意味しますが、写真を見ればその由来も自ずと解るかと思います。それにしてもすごいところに駅を作ったものです。その根性はさすがスイスです。


高所恐怖症なので、ロープウェイで氷河を越えてクライン・マッターホルン駅に無事たどり着いたときには安堵感でいっぱいでした。しかし展望台は目と鼻の先にはなく、ちょっと急な階段を低酸素の中ひたすら登らなくてはなりません。しんどい思いをした甲斐あってか、ヨーロッパ最高地点の展望台を示すこの看板を目にした時には感慨深いものがありました。3883メートルってすごい高さだと思います。


しかし、この展望台から見えるマッターホルンもこんな感じで、あまりの変貌ぶりにみんなちょっと拍子抜けしていました。これほどドラスティックに容貌が変化する山も珍しいと思います。


この展望台からマッターホルンを眺めると、ツェルマットから眺めた時に感じる唯一無二の存在感は薄らぎ、マッターホルンはごつごつした山々のひとつになってしまいます。好き嫌いは人それぞれですが、ちまたにあふれるマッターホルンの画像はツェルマットから撮られたものがほとんどであること考えれば、冒頭の写真のようなマッターホルンをこそ見てみたいという人が多いのではないでしょうか。つまり、ツェルマットの街はマッターホルンを眺めるのに絶妙な位置にあるということです。


しかし、変わり果てたマッターホルンしか拝めないこの展望台からの眺めは格別としか表現のしようがありません。奥に見えるのはユングフラウをはじめとしたベルナーオーバラントの山々ですが、それだけでなくここからはモンブランを臨むこともできます。この展望台は真夏でも肌を突き刺すような冷たい風にさらされ、かつ強烈な直射日光を浴びるので、ゴルナーグラート展望台のようにシャンパン飲みながらまったりすることは許されませんが、自然の厳しさを感じながら雄大な景色を望むことができる当代随一の展望台と言えます。


雲一つなかったこの日、澄み渡った空気に無限の青さを感じました。まさに心が洗われるような一日でした。マッターホルンで最も人気の高いゴルナーグラート展望台はもちろんイチオシですが、晴天に恵まれたならクラインマッターホルン展望台にも足を運び、両展望台の雰囲気の違いを楽しんでみることをおススメします。


展望台のことはさておき、ツェルマットに来るたびにやっぱりここはスイスの中でも特別な街なんだと感じます。ツェルマットは、一生に一度お目にかかれるかどうかというくらい素晴らしい光景を見せてくれる街であり、生きてて良かったと思わせてくれる街でもあります。世界広しと言えども、こんな街はそうそうないはずです。



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