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Gloriette(グロリエッテ)@シェーンブルン宮殿




以前お伝えしたウィーンにあるシェーンブルン宮殿ですが、


宮殿の南側に面したこの窓からは、


庭園の先にこんな建物を見ることができます。


宮殿からゆっくり歩くこと20分、小高い丘にあるこの建物はグロリエッテ(Gloriette)と言います。


グロリエッテは、プロイセンとの戦いに勝利したことを記念して建てられたギリシャ建築の記念碑です。

見晴らしの良いグロリエッテの展望台からは宮殿を見下ろすことができます。さらにその右先にシュテファン寺院まで見ることができます。小高い丘を登っただけの価値はあります。


強大な権力を握っていたハプスブルグ家らしい立派な記念碑ですが、グロリエッテは未完成なのだそうです。一体どれほどの記念碑を建てようと目論んでいたのでしょうか?


シェーンブルン宮殿は宮殿内の見学だけでも見所満載なので、庭園のはるか先にあるグロリエッテまで足を運ぶ人は少ないように思えます。


しかし、時間が許すならグロリエッテまで歩いてみることをおススメします。グロリエッテの裏はこんな風になっていて、のどを潤しながらのんびりと見学することができます。

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アヌシーのパレドリル(Palais de l'Isle a Annecy)

Hôtel de Ville(役所)


2020年の東京オリンピック開催が決まって喜んでいた折に、ふとアヌシー(Annecy)の事を思い出しました。アヌシーはフランス・オートサヴォワ県の首府でローヌ=アルプ地方のレイクリゾートとして名の通った街なのですが、2018年の冬季オリンピックに立候補しながらも95票中7票しか得られず落選しました。アヌシーはお気に入りの街で、当時はアヌシーを応援していたので残念な思いをしました。もちろん、旅行者目線の善し悪しでオリンピックの開催地が決められる訳でない事は承知しながらも、たった7票しか入らなかった事には唖然としたことを覚えています。

中心地の入り口

アヌシーは我が家から100キロちょいの距離。高速道路一本で行けるのですが、あっという間に着き過ぎてしまうのでスイスーフランス国境付近であえて高速を降りてアヌシー街道と呼ばれる一般道をのんびり走ります。アヌシー街道に入るとカーナビはルート修正して、あわててアナウンスが入ります。『サン=ジュリアン=アン=ジュヌヴォワ(Saint-Julien-en-Genevoisという街の名前)方向に直進し、アンテルコミュナル・スッド=レマン・ヴァルスリーヌ中央病院(Centre Hospitalier Intercommunal Sud-Léman Valserine)入り口の先200メートルを直進』。なまじ道が空いているので聞き終わる頃にはいつも通り過ぎてしまいます・・・。


アヌシーの中心地。カラフルな街並はリゾート地に来た実感を与えてくれます。こんな街でオリンピックが開催されるなら万難を排してでも観戦しに訪れたいところです。


アヌシーにはいくつかの観光スポットがありますが、アヌシーと言えば必ずと言ってもいいほど出て来るのがティウー(Thiou)運河に浮かぶように見えるパレドリル(島の宮殿)ではないかと思います。この係留された船を思わせる建物は1132年に建てられた宮殿です。当時はジュネーブ伯爵の住居でしたが、後になって裁判所や刑務所として使われてきました。そのため、『島の宮殿(旧牢獄)』などと理解しがたい日本語表記が散見されます。現在は地元の歴史博物館としてティウー運河沿いの情緒ある景観には欠かせない建物となっています。


運河沿いのレストランで夕食を済ませて再びパレドリルを観に来ると、すっかり夜のムードになっていました。太陽があってこそアヌシーのカラフルな街並が映えると思っていましたが、夜は夜ですごく良い雰囲気が漂っていました。パレドリルに見とれてこの場に長いこと居座りましたが、パレドリルを裁判所や刑務所にする発想はちょっと理解できませんね。

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