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エンガディンの宿場町 サンタマリア・ヴァル・ミュスタイア


Sta Maria Val Müstair(サンタマリア・ヴァル・ミュスタイア)は、スイスの隅っこにある、人口400人の小さな村です。スイス東部のこの辺はエンガディン地方と言われており、交通網の発達したスイスにおいて最も交通の便が悪く、スイスの秘境とも言われています。エンガディン地方は絶滅の危機にあるとも言われるロマンシュ語を話す地域でもあり、独自の文化が色濃く残る地域でもあります。エンガディンの小さな村々を訪ね歩くのはスイスでの生活のひとつの楽しみになっています。


Müstair (ミュスタイア)谷に沿って続く道路は、スイス唯一の国立公園を貫く道であり、手つかずの自然の中でのドライブが楽しめます。この道にはオッフェン峠(フォルン峠)などの険しい峠があるものの、道路はよく整備されており、道幅も広いので走りやすく感じます。しかし、Sta Maria(サンタマリア)の村にさしかかると、とたんに道幅が狭くなり、対向車とすれ違うのが厳しくなります。これは、道路整備される以前からこの村が存在していたことを示しています。


Sta Maria(サンタマリア)の村は、イタリアのヴァルテッリーナ地方へ結ぶウンブライユ峠との交差点にあり、スイスとイタリアを結ぶ重要な交易ルート上の宿場町として栄えたそうです。


その名残が今でも残っているようで、この細い通りにはたくさんのホテルが軒を連ねています。



どのホテルもこぢんまりしていますが、旅の疲れを癒すには十分すぎるほどキレイなホテルばかりで目を見張ります。Sta Maria(サンタマリア)の村は、スイスの中でもど田舎中のど田舎と言っていいと思うのですが、田舎くささと田舎にありがちなもの寂しさを微塵も感じさせませんでした。


たとえ車を止めて村を訪ね歩く時間がなくても、思いっきり車を減速させて村を通り過ぎればその雰囲気は十分に伝わって来ると思います。車幅が狭くなるのはむしろ都合がいいかもしれませんね・・・。車社会の到来でSta Maria(サンタマリア)の宿場町としての役割は終わったかと思いますが、エンガディン地方の観光拠点のひとつとして生まれ変わったのではないかという印象を受けました。スイスの村は廃れた印象を人に与えないところが魅力でもあり、またすごさでもあるかと思っています。そんなスイスの村々のハリのある景観をお伝えしていきたいところです。

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