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Crissier(クリシエ)

ローザンヌのパリュ広場
土曜日は毎週のようにローザンヌの中心地に日用品の買い出しに来ました。たいていの店が日曜日は休みなのでその分土曜日は混雑して駐車場を見つけるのに苦労します。スイスの大きな街にはたいていマノール(Manor)やグローブス(Globus)といったデパートがあるのですが、私はこれらの食品売り場を好んで使っていました。イメージとしてはデパ地下みたいな感じです。

パリュ広場にある旧市庁舎

ローザンヌのマノールとグローブスの間にローザンヌ旧市庁舎があります。この辺りは曲がりくねった坂道が多く、初めて来た人は地図を持っていても現在地がわからなくなるかも知れません。しかし、これこそローザンヌらしさであり、うねるような地形の上に造られた街の景観はがローザンヌならではであり、この辺りこそローザンヌらしさが最も醸し出されているであり路地に迷い込むかもしれません。雰囲気も良く歩いているだけでも気持ちが良いので、買い物がてらブラブラするだけで気分転換になったものです。ただ、両デパートとも駐車場がなく、車はけっこう離れたところに停めなくてはなりません。坂道だらけのローザンヌ、水を大量に購入した時などはかなりしんどい思いをします。


国道や幹道沿いにある大型ショッピングセンターは日本ではおなじみの光景ですが、時代のニーズはスイスでも同じようで、ローザンヌ近郊には郊外型の大型ショッピングセンターがあります。大型のコープ(Coop)やミグロ(Migros)のあるCrissier(クリシエ)、IKEAやアウトレットモールのあるAubonne(オーボンヌ)などがその例なのですが、私も荷物が多い時には駐車場とセットになった郊外型のショッピングセンターを利用しました。このようなショッピングセンターは車で来ることの利便性を考慮して、高速道路のインターチェンジからすぐのところにあるのでホントに便利です。しかし、デパ地下のモノの良さも捨てがたいので、今日はどっちに行こうかと悩んだものです。


土曜日にもなれば、クリシエ付近の道路は買い物をする人たちの車で渋滞するほど賑わうのですが、この人々の賑わいから少し外れたところにクリシエの街の中心があります。この街は古くからあったようで、少なくとも12世紀には存在していたことが文献で確認されています。街の中心にある教会へと続くメインストリートは、ショッピングセンター付近の近代的な雰囲気とは対照的に昔ながらの佇まいを残しています。中心地と言いながらも人もまばらでとても静かなので、ショッピングセンターにいたときの喧噪がうそのようです。


メインストリートの入口には、役所がありその向かいに一軒のパン屋があります。ずいぶんと年季の入った店構えですが、ここのパンはなかなか美味しいんです。ショッピングセンターの帰りにわざわざ寄ったりしたのですが、同じ事を考える人もいるようで、毎度のことパン屋の周りの駐車場はなかなか停められません。


クリシエは人口7000人足らずの街なので役所もこぢんまりしています。この役所が建てられた当時は、街の人口の何倍もの人が買い物にやってくる街になるとは想像もしていなかったのではないでしょうか。