スイスには『フランスの最も美しい村』のようなアソシエーションはありませんが、もしあったならScuol(シュクオル)はそこに名を連ねているかもしれません。Scuol(シュクオル)は、スイスの南東部のウンターエンガディンと呼ばれる地域にある村で、オーストリアとの国境が目と鼻の先にあります。いわばスイスの外れの村であり、交通の便も悪い所にあります。それがゆえに独自の文化が今でも根付いているようです。フランスのこの手の村と比べてみると、家並みの色合いがカラフルで華やかな印象を受けます。絵に書いたような家々が立ち並ぶ村の中に来ると現実感が失せて行くような感じがします。この村の住人たちはここで普通に生活を営んでいるのですが、生活感をあまり感じませんでした。
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Scuol(シュクオル)
スイスには『フランスの最も美しい村』のようなアソシエーションはありませんが、もしあったならScuol(シュクオル)はそこに名を連ねているかもしれません。Scuol(シュクオル)は、スイスの南東部のウンターエンガディンと呼ばれる地域にある村で、オーストリアとの国境が目と鼻の先にあります。いわばスイスの外れの村であり、交通の便も悪い所にあります。それがゆえに独自の文化が今でも根付いているようです。フランスのこの手の村と比べてみると、家並みの色合いがカラフルで華やかな印象を受けます。絵に書いたような家々が立ち並ぶ村の中に来ると現実感が失せて行くような感じがします。この村の住人たちはここで普通に生活を営んでいるのですが、生活感をあまり感じませんでした。
花と温泉の街 Scuol(シュクオル)
エンガディン地方はスイス南東部に位置し、絶滅の危機にあると言われるロマンシュ語を話す地域です。エンガディンにはオーストリアでドナウ川と合流するイン(Inn)川が山間の谷間を流れ、その流域に沿って小さな村々が点在しています。
この辺りはスイスの中でも交通の不便なところ。そのせいかこの地を訪れる日本の観光客は少ないのですが、不便な分だけ古い歴史を持つ文化が守られており、昔と変わらないこの地方独特の雰囲気が残っています。個人的にはその不便さをもって有り余る魅力があるんじゃないかと思っています。
今回お伝えするシュクオル(Scuol)はウンターエンガディン(イン川の下流域)にある定番とも言える観光地です。
かつて宿場町として栄えたこの村には20種類の泉源が見つかっており、温泉リゾートとしても知られています。村の中心の広場の泉には2種類の鉱泉が湧き出ており、そのうち片方は飲用も可能だということです。
しかし何よりも魅力的なのが、石畳の街路にスグラフィッティという技法で描かれた幾何学文様やフレスコ画で装飾された家並みです。
これでもかと言わんばかりの花飾りとあいまってその美しさは倍増です。単なる住宅地なのに感動してしまいました。
特にドアの周りや窓枠には緻密な装飾画が描かれており、家主の思いが込められたであろう個性的なデザインが多くて、
一般の家庭にも関わらず、ついつい覗き込むように見てしまいました。
村を歩き疲れた頃に昼食にすることにしました。小さな村なので食事するところは限られていますが、ホテルのレストランはたいてい休日にもやっているので、お腹が空いたらとりあえずホテル探してみます。こんなホテルを目にするといかにもスイスなホテルでテンションは上がります。ちなみにスイスのホテルは三ツ星程度でもたいてい清潔で快適に過ごすことができます。
結局、私たちは向かいのホテルのテラスで昼食をとりました。ここはロマンシュ語圏ですがメニューはドイツ語でした(大抵そうだと思いますが・・・)。スイスの食事はイマイチだと言っていた日本からの来客もここでの昼食は楽しめたようです。もっとも雰囲気にごまかされてしまったとこぼしていましたが、それはそれでいいんじゃないんでしょうか。雰囲気も食を楽しむための一要素ですから・・・。
小一時間レストランで楽しんだ後、地ビール飲んですっかりほろ酔いとなった来客たちをよりディープなエンガディンに案内するために私はまた運転手としてハンドルを握りました。
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